KINESIS キーボード体験キャンペーン

借りた人が皆、「KINESISは良い」という評価する、
KINESIS キーボードを2週間程借りてみた。


ニュータイプ専用機みたいな下記キーボードを、
ザ・オールドタイプな私が使ってみた感想をば。



比較対象:マイルドセブン1 ロングボックス 及び HHK Pro

使いはじめた<序盤>

見た目はあれですが、意外とごく普通の英字配列のキーボードです。
つまり、英字の入力はさほど難なく可能です。


写真を見て頂くと分かるかと思いますが、
Delete, BackSpace, Alt が左親指、Enter, Space, Windows は右親指で押せる辺りにあります。
また、Ctrl が丁度、左右のそれぞれ親指で押せる辺りにあり、
この構造が所謂、エルゴノミクスキーボード*1 と呼ばれる所以だと思うのですが、
とにかく、Emacser な私は、Ctrl を押そうとして、 左Shift を押すという問題が多発しました。


それに、Alt を 親指で押すと、
Windows のタスク切り変え(Alt + Tab)や、Emacs の操作系(Meta + x) がとにかく押しにくく、
指の長い外国人用なのかorz
と、とにかく辛かったです。

使ってみている<中盤>

上記の不満を id:ursm さんに相談したところ、
「Remap すれば良いよ!」 とナイスご意見を頂きました。


早速教わりながら、
右にある、Windowsキーを ALT に、
左にある Homeキー、 右にある Page Up を Windows に変えると、
とても使いやすく便利に!! とにかく、キーボード内で好きなように配備出来るRemap は強力です。


上で書いていた Ctrl 押し間違え問題は慣れてくると問題無くなります。
それに、CapsLock を Ctrl に変える事も可能ですが、
それはせっかくの KINESIS の特徴を潰すことになるので、敢えてそのまま親指で使いました。
左手の小指を潰しやすい と言われる Emacser には、特に親指Ctrl はお勧めですよ。
例えばカーソル移動、
上下は、左親指Ctrl と p, n (右手)で、
左右は、右親指Ctrl と b, f (左手)という様にすると、
バランスが取れて、手首や指に非常に良いそうですよ。


ただ、ずっと許せなかったのが、=, + の位置
頭では分かってみても、彼らが 左上に鎮座しているのは慣れなかった。


後、Typo がしょっちゅうでした。
気を許した時の、コミットメッセージが酷かったです*2


使い終わって<終盤>

体験キャンペーン終了後、
いざ、MacBookHHK を使っていて感じるのは、Enter キーの入力に大変違和感があること。
それと、私はgを右手で打つ癖があったらしく、KINESIS では 強制的に左で打っていたんだけど、
いざ、キーボードが戻るとたまに、「アレ?」という感覚に落ち入る点。


初心者の…特にキーボードを始めて触る人には、変な癖が付かないように、
KINESIN が良いんじゃなかろうかと深く思う。

まとめ

常駐先での2週間、実質7営業日という短かい期間使わせて頂いていたのだが、
見た目程、使い難くは無い、純粋な英字キーボードだと思う。
以前、ローハイドさんに遊びに行った時に ukstudio さんに触らせて頂いた、
Alphagrip*3 なるキーボードに比べると、凄く使いやすい。


ただ、KINESIS への移行はしやすいが、KINESIS に慣れると、戻るのは少し大変そう。
なので、自宅に1台、職場に1台揃える経済力 と イベントや勉強会へ持って行く体力の両方を備え持つ人にはお勧めする。

*1:Wikipedia曰く、人間工学に基づいてタイプする人の負担を減らすことを重点に置いたキーボード

*2:例) "ユーザの更新に対応出来るようにしたあ", "Presentrer にしようとしてうる"

*3:これRuby で "HelloWorld" 作るのに30分以上かかった