すくすくスクラム #19 に行ってきた

@ebacky さんによる、Agile 2010 で行なわれた、
"KANBAN AND SCRUM - MAKING THE MOST OF BOTH" の再演に参加してきました。
http://kokucheese.com/event/index/4912/

珍しく飲まれなかったんで自分用メモをばw

メモ

正確ではないです。誤りがあればご指摘下さい。

Kanbanの効果
  • 信号システム
  • 可視化
  • 仕事量を制限
Kanbanの特徴
  • Kanbanボードは複数チームで使っても良い
    • Scrumボードは1チームに1つ(であるべき?)
  • 手法にルールが少ない分、自分達なりにカスタマイズ、合わせて使って行くことが大事
    • プロセス(ルール数): RUP(120+), XP(13), Scrum(9), Kanban(3), 何でも(0)
  • KanbanもScrumも現状の問題の透明性を高める それにより、より改善を促す
    • Scrumでは、開発チームだけ改善となり、部分最適に落ちいる可能性があり、これは良く無い
  • Kanbanは、仕掛りを制限する
    • 制限(仕掛りの上限)は自分達の経験をもとに出す*1
    • 仕掛りの数が少ない: チームに怠け者が出る
    • 仕掛りの数が適切: ときどきゆとりがある状態。タスクの流れが気持ち良い状態になる(らしい)
    • 仕掛りの数が多い: 開発者にゆとりが無い。ただただ過酷で、製品に対する気持ちが入らない
  • Kanban は進化させていく
    • ルールが少ないが故に、Kanban自体を進化させて行くことが大事
    • 自分達流のKanbanを作るのが大事
Kanban と Scrum
Scrum Kanban
ロール チーム、プロダクトオーナー、スクラムマスター 特に定めない
アウトプットのタイミング タイムボックス毎に出す*2 チームの能力により出すタイミングは異なる
タスクの明白さ スプリント毎に収まるように、分割したり調整する(?) タスクのありのままが見える
明示的に仕掛りの数を制限出来る
変更要求 スプリント中は変更を受け付けない 常に受けいれる*3
完了タスクの状態 スプリント毎にリセット 常に残る(?)
適するチーム 機能横断チームを好む(?) 専門家チーム、総務チームも好む(?)
見積りの仕方 フィーチャはストーリーポイント、タスクは日数 フィーチャは大、中、小で、 タスクは数だけ数える
バックログ 必須 置いても良い*4
大事なこと
  • ゴールを把握する
  • ツールに良し悪しは無い
    • 状況によって使い訳が大事
    • その時の状況が悪いからと言って、駄目と判断するのは良くない
  • ツールも1つにこだわらない
    • 自分の世界を狭くするよ
  • 挑戦することを諦めない、失敗も悲観しない
  • 大切なのは、プロセスじゃなく、プロセスを改善すること
ワーク1

リードタイム(1つのタスクが完成する時間)が3 のチームと 20 のチームのどちらに改善をするべきか。

ワーク2
  1. ゲーム1)
    • 参加者(グループメンバー)の名前を1文字ずるを並行に書いていく。リードタイムをはかり、良かった点と改善点を出す
  2. ゲーム2)
    • 参加者(グループメンバー)の名前を1人ずつを順に書いていく。リードタイムをはかり、良かった点と改善点を出す
  3. ゲーム1、ゲーム2を比較して、違いを討論する
ワークのアウトプット


感想、チーム内での話合いなど

印象としては、講演中何度も言葉を変えて出た、
"ツールに縛られるな"と"自分達に合うように改善していく"という事。


また、元々"vs" とされていたのは、
それぞれの特徴や違い、類似点を明確に説明するためで、決して戦わせるという訳では無いのでしょう。
そういう意味では、個人的には、"and" よりもしっくりくる。


グループ内に、Kanbanを実践されている方がいましたので、
話を聞かせてもらいました。

  • Q. 見積りは大、中、小 だけど、お客さんに納得して頂けるものなのか?
    • A. お客さんにも、だいたいの大きさで説明して、それで納得して頂いている。開発チームへの信頼が大事
  • Q. 仕掛りの制限はどのようにしていますか?
    • A. リソースを用いている。5人チームだと5つまで。


帰りがけに、 @haru01 先生が、"WFでもKanbanは使えるよ" とおっしゃってました、
今度、詳しく聞きたいです。

*1:動的に変えるのは良くないらしい。制限を設けた意味が無くなる

*2:「この特性故、お客さんとの確認やレビューのタイミングは取りやすい」 と

*3:ただし、チーム内に余力があれば

*4:バックログが無くてもちゃんとしたものから作るのは、自主的に、紳士的に 必要な機能から作るから。スクラムもそうだろ?」 と