RubyKaigi2009 参加レポート[2日目]

前日に引き続き参加してきました。
開始時間をすっかり間違えて、Twitter の TL 見て、あちゃ!っと思い、
あわてて、行ってきました。


この日は、さすがに休日だからか、人が凄く多かったです。
後半はメモを取ってたMacの電池が切れてくたくたです。


Ruby リファレンスマニュアル刷新計画

発表者: okkez さん

現在(第三段階)

組み込みライブラリ、標準添付ライブラリのメソッドエントリをすべて記述する

皆に手伝って欲しいこと
  • すぐにできること
    • るりまのMLに参加してほしい
  • 頑張ればできること
    • るりまのissueトラッカーでバグ報告をしてほしい
とりあえず!

るりま で検索

青木さん登壇

当面は、l.8 だけについて考える。
1.9 で消えるものはやらない。
今年の12月(?) でいったん けりをつける

感想

ほんとにしょっちゅうお世話になっている、リファレンスマニュアル ですが、
ごめんなさい、正直、「るりま」という存在については、あまり知らなかったんです。


けど、この発表見て、
どんなプロジェクトで、
どんなスケジュールで、
どんな課題があって,
が理解出来ました。


るりま
http://doc.loveruby.net/wiki/


これからもお世話になります!

Rubyist Magazine が出来るまで

発表者: ささだこういち さん

自己紹介
  • るびま編集の一人
  • 提案者の一人
るびま誕生(背景)
  • ドキュメント不足
  • 日本Rubyの会の発足のタイミングで何かやろうかと
最近は変わってきた
  • るりま
  • 多くの書籍
  • Ruby よりも Rails 需要
  • RubyKaigi, Regional RubyKaigi
出来るまでのフロー
  • リリース日の決定…編集MLで告知
  • 編集者を決定し、担当編集しゃが連絡
  • 著者は記事を書く
  • ...
QuickML

利用して編集者と著者がやりとり

Hikiを利用

以下の2つを使い分けて編集

詳細な編集規則を決めている
これまで

これまでの、経緯をグラフと熱い思いでご紹介されていた!

  • 全29回発行している
  • 内、 記事は全部で366本
これから
最後に

継続することが大事!
ナイスなみなさんに深い感謝を!

感想

よくお世話になってる、るびま
その裏側には、こんなにも熱い思いと長い歴史があったんだ
と感じました!


是非、昔の記事から一度、最初から全部
読ませて頂きたくなりました。
てか、絶対読む!

コミュニティアピール

地域.rb だけじゃなく、上海や台湾など、国際的で、
いろんなコミュニティからの怒涛のアピールタイム!


全国各所でRubyは愛されているんだなー と思った。
というか、こんなにコミュニティ団体のある言語ってそんなにあるのかな??

Ruby羅針盤(基調講演)

発表者: まつもろゆきひろ さん

今回のテーマ

CHANGE

タイトル: Ruby羅針盤
  • 我々はどこにいるのか?
    • 今、どこにいるのか?
    • 2009ねん の日本にいる
  • プログラミングの黄金時代じゃないか
  • 80年代はコンピュータがしょぼくて、コッピュータにねじまげられていた
  • 今はすばらしい時代、凄い言語Rubyが生まれた
アイデンティティ
我々はどこに向かうか?
  • アティチュード
  • 感謝
    • たくさんの人たちの関わりで出来た
酸ぱい葡萄
  • イソップの話。葡萄はすっぱいに違いない と思いこむ心理
  • 自己正当化
  • 真実から目を背ける
    • Rubyにも欠点があるにも関わらず、それを無視するのは駄目
割れ窓理論
  • ある街角に割れた窓があると、街全体の窓が割れ、悪くなる
  • Rubyのバグがある。それを放置しておくと、全体が悪くなる
  • オープンソースは生きている。変化しないオープンソースは良くない
    • 常に変化して行くことが大事
責任
  • 鉛筆を削るのにナイフを昔は持たせていた
  • ナイフの使い方は道具として学ぶ価値がある
  • ナイフは危ない。怪我もするし、刺すと大事になる
    • そういう事をしない という信頼から渡した
  • 「言語はいろんな事が出来ると危い。」
    • なにをするか分からないプログラマが多い。いろんな事が出来ない言語が良いという考え
    • でも、Rubyは自分のパワーを最大化するために作った
原則
  • フェアである
    • Rubyはよい言語。だからといって、他の言語をけなすことはしない
  • 自己責任
  • 信頼する
    • Rubyを使う人を信頼する
まつもとの作業環境
StGIT
  • VCS on top of GIT
  • Patch Stacking
未公開スタック
  • 27スタック
  • ほとんどは実験
  • いくつかを紹介
complex_literal
true_division
as_conv
  • 明示適な変換 to_a
  • 暗黙的な変換 to_any
  • 明示的変換は as_XXX
  • 暗黙的変換は to_XXX
math_error_check
  • Math関数が例外を返す
  • NaNを返さない
  • Math関数以外は? 0.0/0.0とか
nloop

多重ループメソッド

nloop(3, 3, 3) { |i, j, k|
 p [i, j, k]
}
str_index_offset
  • Bug?
a = "foo"
a[3] = "x"
p a # ~> "foox" or Ecxeption
sym_gc
  • シンボルを回収するGC
  • GCが遅くなる
  • シンボルを繰り返しアサインするかも
private_ivar
block_local_cars_eq
  • := で代入した変数はブロックローカル
  • ブロックパラメータでの宣言が不要になる
module_as_trait
  • module + module 新しいモジュールを生成
    • メソッド重複でエラー
  • module - [sym, ,,,]
    • メソッドを削除
open_class_override
  • メソッド再定義でオーバーライド
    • super で呼べちゃう
  • アスペクト指向のベース
  • 互換性問題
keyword_args
  • メソッド定義でキーワード引数
def doo(a, b:5, c)
end
lvat_propagate
  • ローカル変数のスコープ
  • 一番外のスコープに更新
100.times do |x|
  v = x
  ...
end

p v # progagated
まとめ
  • フェアである
    • Rubyコミュニティはモヒカンであるべき
  • 自己責任
    • 容量用法をよく守って使う
  • 信頼する
    • 使う人を信じている
  • 継続する
    • 皆で継続してかいはつしていく


RubyAgileプログラミング言語。変化しやすい。
皆さんの声を聞けるようなコミュニティにしたい

感想

なんというか、まつもとさんの発表は上手いより、
人を引きつける感じがします(いや、それを上手いと言うんだな)


場にのまれずに、自分の世界を他の人と共有する感じ。


内容については、前半は本編の内容で、
後半は、未来のRubyに組み込むかもしれないし、されないかもしれない
という機能についてです。


一番印象的なのは、フェアである モヒカンであるべき という内容。
Rubyコミッタの方は、Ruby好きな人が多いけど、
ただ、かわいいよ! と言うだけじゃない人が
が多いんだろうなー。


これって、普通のプロジェクトのメンバーでも大切な考えだろうな。

Lightning Talks

感想(というか特に気になった単語)


LT も海外の方が多かった!世界のRubyKaigiですね。
コスプレイヤーが壇上に2人もいて、
お祭りみたいでした。

分散並列処理フレームワークfairyと分散オブジェクトシステム

発表者: 石塚 圭樹さん、増田 創さん

内容・感想

ここ以降、電池がなかったのでメモは普段にもまして簡易になります(^ ^;


分散並列処理フレームワークfairy のお話を増田さん(楽天)、
その内部で使われている、
分散オブジェクトシステム DeepConnect のお話しを石塚さん(irb作者でRubyの名づけ親の方)が、
お話しされていました。


fairy は楽天内ではα版が稼動しているが、まだパフォーマンスには問題があるそうです。
DeepConnect はdRuby のようなもの(と言うのはよくないかも。でも発表者の方も…w)
どちらの、近々オープンソース化されるとの事です!

偉大なBigTableとぼくのおもちゃ

発表者: 関 将俊 さん

内容
  • 電波です
  • コントロールブレイク
  • RubyKaigiのテーマは COBOL
  • Rinda
  • toRubyによる分散Webプログラミング 初刷まだ買える
感想

とにかく笑いが起こるプレゼン!


あっと言う間に終わった感じでした。
ustream を見てみようと思う!

concov: 時系列に注目したテストカバレッジビューア

発表者: 遠藤 侑介 さん

内容
感想

印象に残った内容で、
"テストメンテナ" というお仕事について発表されていました。
テストメンテナとは、テストのカバレッジが低いとことを、
カバーしていくお仕事。


オープンソースなどの開発時は、
皆が皆、TDD で、テストをかく人ばかりが集まる訳ではないので、
テンストメンテナというお仕事が必要!」
というのが、凄く納得。大事な役割だと思いました。
で、そのテストメンテナのお供に concov !

オープンソース開発を始めよう〜扉を開けば奇跡が起きる〜

発表者: 松村 章弘 さん、黒田 雄一 さん

コミュニケーション不足 (環境の壁)

SKIPを利用する

共有における問題点(環境の壁)
SKIP開発のまとめ
  • 不具合報告頂きました
  • セキュリティーの報告
  • 海外から34000行のパッチきた
    • コンフリクトしまくってたが、思いに答えるため頑張った!
感想

社内SNS SKIP の開発での問題や解消、
オープンソースにして得られた恩恵など、
この1年、発表者やチームが感じたことが盛り沢山の内容でした。


最後の方では、一緒に仕事されていた、
id:moro からの一言もあって良い感じでした。


私は昔、SKIP がオープンソースに関わっていた者なのですが、
これからも影ながら応援していきたいと思いまっす!


松村さん、黒田さん お疲れ様です!

RubyのGC改善による私のエコライフ 〜レジ袋は結構ですよ(2009夏)〜]

発表者: nari さん

内容・感想

亀が2週目のあたりから参加しましたw


とにかくGCの事があまり詳しくない人が、
GCについてまったりと語るスピーカーの講演を、
IRCで呟きながら聞くという面白い空間。


永眠したり、Rejectされるで、 悲しい感じ… は一切無く


質疑・応答も、凄く盛りあがって面白かったです。


GCの本頑張って下さい!